<畳表のできるまで>
い草とともに、日本一の生産量を誇る熊本県。その優秀な品質は、全国でも高い評価を得ています。そうした背景には多くの人々がかけた並々ならない手間と時間があります。品質が良く、安心して使ってもらえる畳を提供していくため、畳表生産に携わる人々の努力は終わることはないのです。真冬の寒風の中でのい草の根付けや、暑い夏のさなかの刈り取りなど、厳しい自然環境の中で作業は行われます。そのほか畳表ができあがるまでには、根気のいる丹念な作業が続きます。そうした仕事を経て、い草の香りが清々しい畳になるまでどんな手順で進んでいくのか、各段階ごとに追って見てみましょう。畳表の1枚1枚に、あたたかい人の手によって生まれた安らぎを感じることができるはずです。

1 畳表のできるまで写真 12月の寒い時期に株分けされた苗を手作業で本田に植え付けます。
2 畳表のできるまで写真 5月上旬頃、い草の先端を刈り取って根元に日光が当たるようにします。ここでい草は45cm程の長さにそろえられます。先刈りと呼ばれるこの作業、新芽の発育を促すために行われます。
3 畳表のできるまで写真 6月上旬から7月中旬にかけ、成育のいい充実したい草を刈り取ります。以前は手作業でしたが最近は機械でできるようになりました。
4 畳表のできるまで写真 ここでい草を染土という特殊な粘土質の泥の中につけて染め、乾燥させます。この天然染め上げによる泥染めが畳独特の色と香りを生み出すのです。また変色や混色を防ぎ、品質を保持する働きもあります。
5 畳表のできるまで写真 農家で1枚1枚の畳表が機械で織り上げられます。
6 畳表のできるまで写真 1枚1枚をていねいに仕上げて出荷します。こうしたきめ細かな作業が”熊本畳表”の品質を守り、銘柄を確立しているのです。
7 畳表のできるまで写真 検査規格にに基づく厳しい検査をして、格付けを行います。
8 畳表のできるまで写真 いよいよ農協市場で入札が行われます。苦労したぶん自身を持って誇れる畳表は、ここで高い評価を得られます。

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